■障害者雇用のゼロからの構築。UNTOLDと共に実現した、戦力化とキャリア形成が進むサテライトオフィスの形。
(株)トライトキャリア 総務部 部長:板矢様、障害者雇用担当者 他3名様
(2026年6月取材)
医療・介護・保育領域の人材サービスを展開する成長企業
株式会社トライトキャリア様は、医療・介護・保育領域の人材派遣・人材紹介を通じて社会の人手不足解消に貢献している企業です。 従業員数は10年前の約200名から現在は1,500名規模へと拡大。上場準備も進む中で、障害者雇用の本格的な取り組みが求められていました。
1.障害者雇用に取り組む背景
― 「やらなければならない」から始まった障害者雇用 ―
当時の社内には障害者雇用の理解も仕組みもなく、担当者すらいない状態でした。
板矢部長は当時をこう振り返ります。
「障害者雇用をしなきゃいけないってこと自体、現場は知らなかったんです。 役員は理解していたけれど、営業現場は“お願いできる業務がない”で終わってしまう。 そこがスタートでした。」
さらに、障害者雇用を進めるための基盤もありませんでした。
- 配属先がない
- 任せられる業務がない
- 働く場所がない
- 社内理解がない
「雇っている方が“たまたま障害を持っていた”という状態で、 障害者雇用を“制度として”進める準備は全くなかったんです。」
偶然にも障害者雇用の知識を持っていた板矢部長が担当となり、ゼロからの構築が始まりました。
2. UNTOLDとの出会いとサテライトオフィス導入の決断
― “どう実現するか”を共に考えるところから始まった ―
障害者雇用を進めるうえで、同社には「どう実現するか」という根本的な課題がありました。
他社比較はほぼなく、UNTOLDからの提案をもとに、 「一緒に仕組みをつくる」 という形でサテライトオフィス導入がスタート。
当初は軽作業中心の4名から開始。
導入の決め手は、UNTOLDの支援姿勢でした。
「ほっぽり出す業者が多いと思っていたんですよ。 部屋に置いておくだけ、みたいな。でもUNTOLDさんは違った。 近い距離で、人として接してくれる。そこが大きかった。」
3.サテライトオフィスでの業務拡大
― アナログ作業から高度な事務業務へ進化 ―
導入初期は名刺・封筒作成などのアナログ作業が中心でした。
「最初は本当にアナログな業務しかなかったんです。 でも途中からパソコンを持ち込ませてもらって、 デジタル業務にも挑戦できるようになった。」
PC業務はスタッフのモチベーションにも良い影響を与えました。
「流れ作業ではなく、オフィスの事務処理ができる。 それが“働く実感”につながっていると思います。」
総務部とUNTOLDが連携しながら業務を捻出し、現在では高度な事務業務も担っています。
現在の主な業務
- 求人票の不備チェック
- 求職者の流入経路分析
- 契約書格納
総務部担当者はこう語ります。
「営業活動の“縁の下の力持ち”です。 求人票のチェックは正確性が求められる業務ですが、 安心して任せられています。」
4. 障害者スタッフの成長と社内評価
― 本社勤務者15名。自己肯定感と帰属意識が向上 ―
サテライトオフィスで経験を積んだスタッフの中には、本社勤務へ移行した方も増えています。 現在、本社勤務者は15名。(2026年6月時点)
「会社に所属して働きたいという思いが強いんです。 帰属意識が高く、活躍したいという声が多い。」
総務部担当者はスタッフの成長をこう語ります。
「自分が社会貢献できていると感じられることが大事なんです。 任された仕事を一人前にできた時、自己肯定感が生まれる。 それが働く喜びにつながっていると思います。」
定着率も大幅に改善し、長期勤務者が増えたことは大きな成果です。
5. 総務部障害者雇用担当者の意識変化
― “一人の人間として向き合う”という信念がより強固に ―
担当者はもともと「障害の有無で線引きせず、一人の人間として向き合う」という価値観を持っていました。 障害者雇用に関わる中で、その信念はより強い確信へと変わったと言います。
「皆さんそれぞれ個性があって、人生を経て今ここにいる一人の人間。 障害があるから特別扱いするのではなく、必要な配慮をしながら、 互いを理解し合う関係性をつくることが大切だと改めて感じました。」
もう一人の担当者はこう語ります。
「知識不足で悩む時期もありました。 従業員が困っている時に、適切なアプローチができないこともあって…。 そんな時に支えてくれたのがUNTOLDさんでした。」
「伝え方や関わり方を一緒に考えてくれて、 私自身がこの仕事に誇りを持てるようになりました。」
6. 社内理解の広がり
― 業務連携を通じて自然と理解が浸透 ―
総務部と各部署が連携し、業務捻出を通じて理解が広がりました。
「正確性が求められる業務を任せることが多いので、 各部署も“こんなにできるんだ”と理解してくれています。」
スタッフの努力が評価され、社内の雰囲気も変化しています。
「ありがとう、助かった、効率が上がった、コスト削減になった。 そんな声が広がり、障害者雇用が社内に根付いてきました。」
7. 今後の展望とUNTOLDへの期待
― “定着”から“育成支援”へ。キャリア形成を共に描くフェーズへ ―
トライトキャリアの障害者雇用は、 「定着」から「育成支援」へフェーズアップ しています。
「1年以上働く方が増え、3年・5年選手もいる。 これからは中長期的なキャリア形成を一緒に描いていきたい。」
採用の質・スピード向上にも期待が寄せられています。
ートライトキャリア様の事例から見えることー
※ここからは、UNTOLDとしての視点を添えさせていただきます。
― 障害者雇用を“投資”として捉える企業のモデルケースへー
トライトキャリア様の障害者雇用は、単なる法令対応ではなく、企業価値向上の一環として「戦力化」「育成」「キャリア形成」を明確に位置づけておられる点に大きな特徴があります。
UNTOLDは、障害者雇用を企業の生産性向上と組織強化につなげるために、
- 採用の質向上
- 特性に応じた業務設計
- 定着支援から育成支援への移行
- 本社勤務・正社員登用を見据えたステップ設計
を重視した支援を行っています。
トライトキャリア様の取り組みは、障害者雇用を「コスト」ではなく「投資」と捉える企業のモデルケースとなり得るものです。
今後も、企業の成長戦略に寄与する障害者雇用の実現に向けて、より高度な支援体制を構築し、採用・育成・業務創出の各フェーズで価値を提供してまいります。
